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仙腸関節炎症でも適応でしょうか? - 山本 (女性)

2017/08/13 (Sun) 18:24:55

7月下旬から仙骨と腸骨の間が痛みだし(毎回同じ場所が痛い)、整形外科に行くと、右長後仙腸関節靭帯炎症と診断を受け、薬と治る体操を教えてもらいました。

2週間痛みが治まらず、体操もできず、同じ整形外科を受診すると、診断は同じで神経ブロックの注射を受けました。注射は数時間痛みが和らぎましたが、また痛みが出始めました。

そして、違う整形外科を受診すると、レントゲン、MRI、血液検査をしてもらい、レントゲンやMRIにて、仙腸関節の炎症だと判断されました。(血液検査は異常なし)

今まで、ギックリ腰は4回ほど経験がありますが、今回は痛い部位がギックリ腰とは違い、痛い場所が変わることはありません。

仙腸関節の炎症でも、TMSの適応になるのでしょうか?
今回、長谷川先生の「腰痛は怒りである」を読ませて頂き、性格面やストレスなど、当てはまることは多いので、この痛みとおさらばするべく、取り組みたいとは思いますが、このまま進めても大丈夫なのか、一人で不安になっていたので、助言を頂ければ、幸いです。

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/13 (Sun) 20:27:53

山本さん

初めまして。きむら と申します。
まずはお見舞い申し上げます。
もうそろそろ発症後3週経過くらいでしょうか?

特に外傷の要素なく痛み始めたのでしょうか?

炎症が発生するのなら、外傷要素や感染要素
あるいは自己免疫要素がありそうなものだし、
本当に炎症があるなら、体操の処方というのも、
おかしな話です。

(なので、恐らく山本さんご自身も、「血液検査(血清CRPとか血沈とか
リウマトイド因子等)では異常がないのに、『炎症』なの?」と
お考えだったのではないでしょうか?)

ニュージーランド版ガイドライン(急性腰痛と危険因子ガイド)には、
医療従事者に注意喚起を促すところが多々ありますが、
例えば、「痛みに対する視野の狭い医学モデルに固執し…」
という1文は、「痛みがあるなら、それは炎症が存在するのだ」という
概念を指して批判的に評しているのだろうと思います。
逆に、痛みがあっても炎症がなければそれはTMSだと断定してしまうのも、
それはそれで「視野が狭い」ということになるかも知れませんが。

ところで、2軒めの整形外科受診の際に、最初に受診した
整形外科での診断を、お伝えになりましたか?

私のところにお見えの患者さんが、一つか二つの症状で整形外科を
3軒受診したら、検査内容はどれもX線とMRI、ついた診断名は3つ(笑)。
わずかに一人の患者さんが、一つか二つの症状で病院3つに行ったら
検査内容は3つとも全く同じなのに、ついた診断が3種類ですよ…?

この方は、2軒め以降の整形外科医院では、最初に行った
整形外科での診断については言及しなかったそうです。

Re: きむら様 - 山本 (女性)

2017/08/13 (Sun) 22:53:44

早速のお返事、ありがとうございます。


>もうそろそろ発症後3週経過くらいでしょうか?

正確には7/16に痛み始めたので、4週間経ちました。(7月中旬でしたね)

そして、この痛み(仙腸関節)は昨年の5月に発症していて、 その時は医師に椎間板ヘルニアだと判断されました(レントゲンなしの触診と痛みの部位と痺れがあると言ったことで判断されたと思われます)

その後は、接骨院などに通い、痛みは和らいでいました 。


>特に外傷の要素なく痛み始めたのでしょうか?

そして、今回は7/16の朝から痛み始め、次の日に介護の仕事をして、久しぶりに重たい方のケアをしたのが引き金か?仕事の次の日には立つのもやっとな状態になってしまいました。

Re: 返信の続きです - 山本 (女性)

2017/08/13 (Sun) 23:02:56

>ところで、2軒めの整形外科受診の際に、最初に受診した
整形外科での診断を、お伝えになりましたか?

二軒目の整形外科の先生には、一軒目での診断内容を伝えました。
一軒目の先生は東大の医局にもいたことのある方らしく、二軒目の先生はセカンドオピニオンと理解して下さったのですが、家からも遠いこともあり、元の病院に戻った方がいいようなことを最終的に話されました。

私が望んだので、レントゲンとMRIを撮って、判断して下さいましたが、結局は上記のように話されました。私も通うには大変だったので、通院は止めにしました。

そして、今はロキソニンと胃薬を服用しつつ、なるべく元の生活に戻れるようにできることはしています。


無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/13 (Sun) 23:24:06

「引き金か?」とされているところから察するに、
このこととて山本さんにとっては、果たして原因かどうか?と
考えているのでは?と推測しています。

外傷性要素=高所墜落、交通事故等 や、感染性の要素、自己免疫要素は
ないと考えて良いですね?

TMS云々の前に、レッドフラッグ、イエローフラッグについては
ご存じなのですね?

椎間板ヘルニアについては、どのようにお考えになっていますか?

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/13 (Sun) 23:41:22

診断自体について、です。

1軒めでの診断は、診断根拠自体がアヤしい。

2軒めでの診断は、MRIを使ってはいるものの、1軒めでの
診断を容易にひっくり返すようなことはし難いと思います。

私の診療経験など乏しく、また診療それ自体も拙いものですが、
私が先にご紹介した患者さんの場合、診断自体を伏せた上で、
しかも複数受診していることまで伏せていることがポイントです。

良いですか。冷静に考えましょう。

わずか一人、症状は一つか多くても二つです。で、病院に3軒行きました。
検査は3軒ともX線とMRI。結果ついた診断が3通りです。
(つまり、異なる疾患名が3つ出て来たということです。)

でも、「治療」は3軒でほぼ同じ。

山本さんが1軒めでの診断名を伏せていれば、同様になった
可能性はあると思います。

Re: - 山本 (?)

2017/08/14 (Mon) 01:51:18

お返事ありがとうございます。

>「引き金か?」とされているところから察するに、
このこととて山本さんにとっては、果たして原因かどうか?と考えているのでは?と推測しています。

仕事の前から痛みが出始めたので、仕事によって、とどめをさしたのかなぁと感じています。

>外傷性要素=高所墜落、交通事故等 や、感染性の要素、自己免疫要素は
ないと考えて良いですね?
それはないです。

>TMS云々の前に、レッドフラッグ、イエローフラッグについてはご存じなのですね?

すみませんが、知りませんでした。
他の方と投稿で何のことだろう?という疑問はありましたが、調べていません。

>椎間板ヘルニアについては、どのようにお考えになっていますか?
最初の診断で、そう言われたのですが、何せレントゲンもMRIも撮らずの判断だったので、半信半疑でした。その先生は自分の診断にすごく自信があるようで、 MRIは必要ないとも話されていました。なので、今回痛くなるまで、「私は椎間板ヘルニアで痛くなるのかなぁ・・・」というくらいの認識でいました。

Re: 返信の続きです - 山本 (女性)

2017/08/14 (Mon) 02:04:17

>1軒めでの診断は、診断根拠自体がアヤしい。
今回、痛くなって受診した時には、レントゲンが撮られ、腸骨が少し広がっているから、それで靭帯が痛くなっていると話されました。

その時、昨年と同じ症状なのに、(今回は椎間板ヘルニアではなく)診断名が違うのか!と驚きました。

>2軒めでの診断は、MRIを使ってはいるものの、1軒めでの
診断を容易にひっくり返すようなことはし難いと思います。
それは私が診断名を言ってしまったからでしょうか?あと、元東大の先生だから、信用がおけるという意味もあるのでしょうか?


きむら先生の患者さんの例でも、同じ症状で3つの異なる診断というのはおかしいですね。それも全部レントゲン、MRIも撮っていて。私の場合も同じだった可能性はあると思います。


無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/14 (Mon) 08:59:26

「痛み」が主症状とはいえ、レッドフラッグとイエローフラッグとでは
治療内容が異なる上、もしレッドフラッグの痛みなのであれば、場合によっては
生命予後に影響が及ぶ可能性があるのですが、診断から察するにレッドフラッグは
なさそうだと推測しています。
ただ、レッドかイエローかの鑑別はともかくとして、レッドの中でも
生命危険徴候因子はないと考えていただいてよいと思います。
(そのあたりは、整形外科のドクターお二人が「無し」と考えた上で
「仙腸関節炎」と診断した、ということでしょうからね。)

レッドフラッグ、イエローフラッグについては、長谷川先生の著書や
監訳書籍をご参照ください。

2軒めのドクターが、1軒めのドクターに対して「信用」しているか
どうかはわかりません。
ですが、「東大」と聞き及んだだけで、「触らぬ神に祟り無し」と
考える可能性はあると思います。

「元東大病院の大先生様なら、診断自体をどうこう言うことは
避けておいたほうが無難だな」という感じでしょう。

それから診断そのものについて。
同じ症状(痛む部位、痛み方等)で診断が異なる=疾患が違う ってのは
妙な話ですよね。
最初の診断根拠がアヤシい以上、診断それ自体がアヤシいと考えて
支障ないと思います。
仙骨と腸骨の間隔を、発症前と発症後で比較できるものがあって、
その比較を基にしているのならともかく、その間隔には個人差が
ある以上、現状からは「広がっている」と発言するのは、適切とは
言い難いと思います。

次に椎間板ヘルニアです。
これについては、私たちは偏った情報しか得られていないと
考えるべきでしょう。

これについても、詳細は長谷川先生の著書、監訳書籍を
ご参照されると良いと思います。
お奨めは、まずは「腰痛ガイドブック」あたりでしょう。
それから国際腰椎学会会長にして福島県立医大理事長兼学長の
菊地臣一先生の「腰痛をめぐる常識の嘘」と「続・腰痛をめぐる
常識のウソ」もお奨め…なのですが、こちら2冊は読者対象が
整形外科医、内科医、研修医、柔道整復師となっていますので、
専門用語が多めです。

と、ここでもう一歩踏み込んでみます。
菊地先生の著作2冊が、そうした人たちを対象に想定して
書かれたものである、ということは、診療の現場で現在でも
「常識のウソ」がまかり通っている…ということだろうと
思います。

余談 - きむら (男性)  URL

2017/08/14 (Mon) 09:13:00

これはまったくの余談ですが。
診断根拠自体がアヤシいのに、なぜ診断をつけてしまうのか?
まずは診断をつけるのが、初診の患者さんに対して医療業務遂行の上で
必要になるからです。
(何故必要なのか?治療方針や治療内容を決めるのに必要だからです。)

そのうえ、お医者さんなわけでしょ?
先生なわけです。「アタマ良いんだよ」って自他ともに
そう考えている。
つまりカッコ悪くて「原因がわからない」なんて言えないでしょう。
それが元東大病院の大先生なら、なおさらでしょ?

と、こんな感じかな?と。
邪推かも知れませんが。(笑)

Re: きむら先生 - 山本 (女性)

2017/08/14 (Mon) 16:27:42

お返事ありがとうございます。

レッドフラッグ、イエローフラッグのご説明ありがとうございました。

>診断から察するにレッドフラッグはなさそうだと推測しています。
ただ、レッドかイエローかの鑑別はともかくとして、レッドの中でも生命危険徴候因子はないと考えていただいてよいと思います。

ありがとうございます。私もそう思っています。

Re: 続きです - 山本 (?)

2017/08/14 (Mon) 16:50:21

>仙骨と腸骨の間隔を、発症前と発症後で比較できるものがあって、その比較を基にしているのならともかく、その間隔には個人差がある以上、現状からは「広がっている」と発言するのは、適切とは言い難いと思います。

確かに!と思いました。私の仙腸関節の部分が空いてるかどうかは、今回の痛みと本当に関係があるのかは、痛くなかった時と痛くなってからと比べてみないことにはわからないですよね。


椎間板ヘルニアについては、二軒目の整形外科でも画像から、出ていることは指摘されましたが、痛みになるほど出てはいないという診断でした。

このことで、昨年の一軒目のドクターの診断は誤診だったとわかりました。


>菊地先生の著作2冊が、そうした人たちを対象に想定して
書かれたものである、ということは、診療の現場で現在でも
「常識のウソ」がまかり通っている…ということだろうと
思います。

まさにきむら先生のおっしゃる通りのことを、上記のことで体感しました。

Re: 余談 - 山本 (?)

2017/08/14 (Mon) 17:01:18

>つまりカッコ悪くて「原因がわからない」なんて言えないでしょう。
それが元東大病院の大先生なら、なおさらでしょ?

一軒目のドクターは「私の言うことを信じない患者は来なくていい」っていうような感じの人で、こちらの言い分にもあまり耳を傾けて頂けませんでした。「私はこういう症例を何個も診てるから、どうなるか(予後)までよくわかっている」と。

私は既に痛みでどうしようもなくなっていたので、余計に疲弊してしまいました。それで、セカンドオピニオンを受けようと思ったのです。

今は、少しずつ、元の生活に戻りつつありますが、やはり痛いと痛み止めを飲んでしまいます。このまま、長谷川先生の著書を頼りに、痛みと向き合っていけばいいのでしょうか? 少しずつ家事もやりながら、できることを増やしています。

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/14 (Mon) 17:44:55

お気持ちはわかりますが、そう焦らずに。

なにしろ診療と違って、患者さんから得られる情報がごく限定される
web掲示板ですので…。

「痛み」と向き合う前に、適切な情報を得て、その情報の意味を
理解していただくことが大切になります。

椎間板ヘルニアですが、例えば腰痛のある人を500人、
年齢・性別・職業不問でMRI画像を撮ったと仮定します。
次に腰痛のない人、あるいは腰痛になったことのない人でも
良いでしょう。
こちらも500人を年齢・性別・職業不問でMRI画像を撮ったと仮定します。

そうすると、どちらの500人からも、ほぼ同じ割合で
椎間板ヘルニア所見が確認されるはずです。
ついでに言うなら、辷り(すべり)症や腰椎分離症等もほぼ同じ割合で、
どちらの500人にも存在するはずです。

また、日本版腰痛診療指針(ガイドライン)の発表の翌年のことですが、
NHKの「クローズアップ現代」で、この指針を取りあげました。
その時に解説者として愛知県立医大の学際的痛み研究センターの
牛田先生がスタジオに招かれ、MCの国谷さんからの質問に
答えています。
国谷さん:「椎間板ヘルニアの方々は、今後の治療をどう考えたら良いでしょう?」
牛田先生:「実は椎間板ヘルニアについては、私たちは
様々な角度から研究していますが、いまだになんで症状が出るのかを
研究している段階に過ぎません」

ニュージーランドガイドラインには、「過剰な検査を行って『壊れた部品仮説』を
信じ込ませようとする」と「患者さんの症状の問題が長期化する恐れがある」と
注意喚起しています。当然医療従事者に対して、です。

上のことがご理解いただければ、椎間板ヘルニアが「壊れた部品仮説」に
相当するとお気づきいただけると思います。

私たちに必要なのは、適切な情報です。
様々なメディアがありますが、現状私たちは適切な情報を得ることが
できていないと考えるのが妥当だと思います。

腰痛歴のある方々には、このテの診断が出ることが、日本の場合特にですが、
大変な心配事になると思います。
「腰を守らなければならない」と考えながら介護のお仕事をされているので
あれば、これは大変なストレスだろうとお察ししています。

私のことも、長谷川先生のことも、別に信じて下さらなくても結構です。
上記のことがご理解いただければ、信じる or 信じない なんて
どうでも良いことになりますからね。
(日常診療で時々あることなんです。治療後、「アレ?痛かったのに…!
これからは先生を信じてついていきます!」っておっしゃって
下さる患者さんがいますが、「いえ、別に宗教をやっているわけでは
ないので、信じて下さらなくても、私は構いません。信じる・信じないじゃ
なくて、理解していただければそれが一番です。」とお伝えしますが。)

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/14 (Mon) 18:09:18

続けます。
私たちに何故腰痛等に関する適切な情報が必要なのか?
治療の内容を適切にしなければならないからにほかなりません。
これは皆さんも同様です。
適切に治療をするところを探さなければならないからです。

その適切な情報はどこにあるのか?
手っ取り早いのは、長谷川先生の著書であり、監訳本でしょう。

「怒り」や「TMS理論」自体はさておき、例えば「腰痛ガイドブック」であり、
「腰痛は『怒り』である」には様々な調査・研究の結果が要約される
形で紹介されています。

まずはそれらの書籍から適切な情報を得られることをお勧めします。

Re: 無題 - 山本 (女性)

2017/08/14 (Mon) 18:19:55

>お気持ちはわかりますが、そう焦らずに。

なにしろ診療と違って、患者さんから得られる情報がごく限定される
web掲示板ですので…。

「痛み」と向き合う前に、適切な情報を得て、その情報の意味を理解していただくことが大切になります。

すみません。かれこれ4週間もの間、痛みを気にしながらの生活なので、正直、焦っています。何を信じたら良いか分からず、この先この痛みが良くなるのかの不安も大きいです。

痛みは一番ひどい時と比べたら、だいぶましにはなってきましたが、仕事を復帰することはまだ無理です。そして、介護の仕事は辞めようかとも思っています。

まずは適切な情報を得て、理解することが先決ですね。

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/14 (Mon) 18:50:26

余談第二弾です。
因みに、長谷川先生の著書に書かれていることが、「こんなの信じられない!
きっとウソだ!」と感じられた方は少なくないと思います。
なにしろ、これまで日本で腰痛に関して言われて来たことや「常識」とは
かけ離れたことですので。
治療法の評価一つとっても、例えば注射療法は「根拠不十分」という評価です。

だけど、ちょっと考えてみましょう。

ウソ八百、デタラメなことばかりが書かれているとすれば、
私は一度くらいは出版差し止め請求とか、訴訟沙汰になって
いるんじゃないかと思うのですよ。
でも、そういう事態には、これまでなっていないと思います。
それが長谷川先生の「正しさ」の証明であると私は考えています。
(解剖学や生理学等の基礎医学知識があれば、さらに納得なのですが、
一般の方々にそれを求めるのは負担になるでしょうしね。)
以上、余談は終わり。

> 介護の仕事は辞めようか

私たちが防ぎたいのは、そういう事態です。
他のもっと良いお仕事のアテがあるのなら、話は別ですが…

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/15 (Tue) 05:50:25

一昨年の7月放送のNHKスペシャル「腰痛 治療革命」では、
介護職の方々に「従来とは違う治療」を試みた結果、
形成不全型の辷り症の40代女性が、「コルセットを手放せた。
仕事も平気。」とニコニコ顔で答えておられました。

また、この女性と同じ施設で働く椎間板ヘルニア持ちの40代男性も、
「コルセットを着用して、薄氷を踏むような思いでしたが、今はそれはありません」と
答えておいでだった記憶があります。

手術無しに。
ついでに、皆さんがこれまで「治療」と考えて来たことも無しに。

山本さんもこう↑なれると思いますよ。

Re: - 山本 (?)

2017/08/16 (Wed) 20:51:00

きむら先生
お返事ありがとうございます。

介護の仕事、仕事自体がストレスを生み、怒りを生み出しているような気がして、もちろん体の心配もあるのですが、そういうメンタル面でも一度離れてみようかなぁと思った次第です。


介護の仕事をされていた方の事例、すばらしいですね。やはり、介護の仕事は腰を痛めやすいっていう「呪い」にかかっているので、まずはそこを取り除かなくてはいけませんね。

まだ、痛み止めに頼っていて、ロキソニンの副作用なのか、口内炎ができたりしているので、早く薬も終わりにしたいです。

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/16 (Wed) 21:51:03

介護職の方々は、私のところにも多くおいでになります。
2回目か3回目かの診療時にお伺いすることがあります。

例えば…
何かちょっとした変化が利用者さんにあった場合、利用者さんの
ご家族から介護職員にあらぬ疑いの目を
向けられるケースについてです。
当然ながら、介護職員の方々が何かしたわけではなく、です。

「そういう時、決して言えない言葉なんでしょうけど、
『そんなに大切なんだったら、自分でお世話すれば良いのに』って
思いませんか?」と問いかけると、「それはありますね。」と
お答えになる方が多いです。

それを言わないのは、やはり介護職員としての責任の形であり、
人としての社会性なんだなと思います。

さて、「呪い」という言葉が出てきましたね。
ノーシーボ現象でしょうか。

福祉系学校の実習過程だったり、あるいは省庁・官庁からの
施設への通達の形で、不適切な腰痛予防の呼びかけが
あるのでしょうし、現場での慣習がそうでしょうしね。

メンタル面からは、サーノ流に言うなら、「根本的な6つの欲求」の
2番め。
「誰にとっても良い『親』のように面倒を見なければならない。」という
ところ。
衝動に近い、人としての欲求だそうですが、なにしろ相手は大人とはいえ
こどもじみたところの多い方々でしょうし、難しいことがあると思います。
そうした実現困難なことを目標とする欲求が、私たちにはあるかも知れません。

そういうことを自分自身に目標として課すと、「内的自己が激しく怒る」。
そこから目を逸らそうという目的で「痛み」が発生する、というのがサーノ流です。

介護職の方々に「腰痛は『怒り』である」を読んでいただいたことがあります。
「『怒り』かどうかはさておき、腰痛に関する統計の評価等を読んで
いただければ」と説明してお渡しするのですが、「本のタイトルを
見て、ちょっとドキっとしました」とおっしゃった方は、
複数いらっしゃいます。

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/17 (Thu) 08:23:20

山本さんへ、長谷川先生からのメッセージ。
私からはエールとして。

以下、TMSジャパンMLから抜粋・転記。

■腰痛の大部分は損傷や反復的外傷に起因するというエビデンスがない。
就労不能を招く腰痛を損傷のせいにする社会構造は医原性かもしれず、
自分ではどうにもできないという気持ちを植えつけ、あらゆる改善の
試みを妨げてきた。
http://1.usa.gov/16agbzo

腰痛経験は各人がそのエピソードに対応する能力を持っているかどうかに
依存します。痛みの程度によって対応が妨げられるのではなく、前向きに
生活を営む方法や理由が見つからない時に痛みは強くなります。
こうして増強された腰痛はより忘れられないものとなり…(以下略)

抜粋・転記終わり。

医学界から腰痛患者さん方へ送られていたメッセージは、「労働から腰を
守れ、保護しろ」というものがほとんどです。それらほぼ全てが不適切な
メッセージと言えます。

彼らの送って来たメッセージの根拠を当たると、

・労働は腰に良い影響を及ぼさない。反面、レクリエーションとしての
運動は、腰に良い影響を及ぼす。
 (解説:きむら)運動学的には、腰であれ膝であれ、また肩も、労働として
行っていることと、レクリエーションで行っていることとで、差はありません。
なのに、何故労働は腰に悪くて、レクリエーションとしての運動は、腰に良いと
言えるのでしょう?
そういう誤ったメッセージを送って来た方々は、二言目には「適度な運動を」と
言います。「適度」の基準を示すよう求めると、屁理屈を言うなという態度です。
基準を示せないような「適度」という文言の用い方は、責任の放棄と私には映ります。

・職場における人間工学的腰痛予防が必要である。
 (解説:きむら)人間工学的腰痛予防が必要な可能性はあります。
ですが、それはコルセットやサポートベルトによるものではないことは、
これまで腰痛患者さんが減少していないどころか増加傾向にあることから
明かです。また、コルセットやサポートベルトの「進化形」である
装着型荷役ロボットとて、同様である可能性はあります。

ほかにもありますが、介護のお仕事を続けるにしろ、離れるにしろ、
今後のお役に立つよう…

Re: 無題 - 山本 (?)

2017/08/17 (Thu) 20:29:27

きむら先生

コメントありがとうございます!


>腰痛経験は各人がそのエピソードに対応する能力を持っているかどうかに依存します。痛みの程度によって対応が妨げられるのではなく、前向きに生活を営む方法や理由が見..
(コピペがうまくいかず、途中ですみません)

痛みが強い時は本当に、人生終わったんじゃないか、この痛みが一生続くんじゃないかと、かなり落ち込みましたが、少しずつ普通の生活に戻してくると、何とかなる気がしてきます。痛み➡不安➡痛み増す のループにはまると、もう、絶望的になりますね。

このループにならないためにも、自分の中の意識改革(潜在意識にも)が本当に必要だなと思います。

まだ、「腰痛は怒りである」しか読めていないので、他の著書も読んでみたいと思います。

ありがとうございます。

無題 - きむら (男性)  URL

2017/08/17 (Thu) 21:24:07

おー、やはり読んでましたかー!

そしたら、次は「腰痛ガイドブック」あたりが良いかな?

具体的なイエローフラッグ要素を当たってみて下さい。
「いくつ当てはまるか?」ではなく、「これは意外な要素だ!」と
感じる項目が、いくつかあると思います。
「気づくこと」は理解に通じます。
腰痛に関すること、ご自分に関すること。
「憶えること」はどれほども大切なことではないと思います。
「理解すること」や「理解を深めること」のほうが大切です。

それからもう一つ。
これまで、痛みで辛い思いをしながら頑張って来られたこと
でしょうから、充電期間をとられるのも良いかも知れませんね。

ではまた!

Re: 仙腸関節炎症でも適応でしょうか? - きむら (男性)  URL

2017/10/30 (Mon) 23:42:36

> 一軒目のドクターは「私の言うことを信じない患者は
> 来なくていい」っていうような感じの人で、こちらの
> 言い分にもあまり耳を傾けて頂けませんでした。

> 「私はこういう症例を何個も診てるから、どうなるか
> (予後)までよくわかっている」と。

たぶん、一流のドクターって、こういうお話のされ方は
なさらないと思います。

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